肝機能低下の原因は生活習慣

肝機能障害が起こる原因の一つが偏食と言われていますが、たとえば間違ったダイエット方法で栄養バランスが偏ってしまう、好き嫌いが多く、嫌いな食べものから摂ることができる栄養素をどうやっても取ろうとしないといったことが挙げられます。
特に単品ダイエットは栄養バランスが偏りやすく、肝機能改善に必要なビタミン類やアミノ酸、オルニチンなどが不足しやすくなりますので、サプリメントなどを活用して摂取するのがおすすめです。
運動不足は肥満を引き起こすということはよく知られていますが、実は肥満が肝臓への負担を大きくします。
脂肪肝などと言う言葉もありますが、肝臓の負担が大きくなると肝臓疾患を発症しやすく、肝臓がんや肝硬変などもあります。
ですから肥満解消や予防のための運動はある程度必要とされており、特に代謝の下がりやすい30代、40代以降は運動をすることで基礎代謝を守ることができるでしょう。

 

ストレスは睡眠不足を引き起こし、睡眠不足から肝機能低下へとつながります。
人の体はストレスを感じるとホルモンを分泌し、血管を収縮させてしまいます。
すると高血圧となり肝機能への大きな負担となりますので、ストレスは溜めこまないこと、上手に解消することが大切です。
そして温かいお風呂に入るなど工夫してゆっくり休み、睡眠不足にならないよう気を付けてみてください。
質の高い睡眠は肝機能のアップにとって大切な要素なのです。

 

百害あって一利なしとたとえられるたばこはアセトアルデヒドと言う有害物質を作ります。
このアセトアルデヒドは肝臓を傷つける要因となりますのでできれば禁煙することが望ましいです。
ですがたばこを吸わなければストレスがたまるとなると、それはそれでまた肝機能低下につながってしまいますので、まずは1日1〜2本たばこの本数を減らしてみましょう。
徐々にたばこの本数が減ればストレスなく禁煙することができますし、それでも難しい問う場合は禁煙外来に通うのも一つの方法です。
また肝臓はアルコールの分解を行う臓器ですから、常にアルコールが肝臓の分解許容量を超えるほど摂取している状態では肝機能も低下してしまいます。
肝臓が疲れるのを防ぐためにも休肝日を作る、アルコールを控えるなどと言ったことで肝機能を回復させる時間を作ってあげましょう。
仕事が減れば疲れにくくなるように、肝臓も自身の仕事を減らすことで疲れが取れますので、肝臓の回復力を信じてあげましょう。
このように肝機能を低下させないためには原因となる要因を取り除いていくことが大切なのです。

肝機能が低下しているかどうかを判断する方法

肝機能が低下しているかどうかまずALT(GPT)という検査項目でチェックしてみましょう。
ALT(GPT)は肝臓にある酵素の中で最も多い種類で、数値が高いと血液中にALTがあふれだし、肝臓がダメージを負っていることを意味します。
正常値は5〜45IU/Lとされているのですが、数値をはみ出ると慢性あるいは急性肝炎や脂肪肝、メタボリック、肝硬変やアルコール性肝疾患、抗生物質やアレルギー薬の影響などが考えられます。
ただし成長期の子どもや激しい運動をした後は一時的に数値が上がることがあります。
数値が低い場合は低栄養や尿路感染症の可能性があります。

 

それからAST(GOT)ですが、基準値は30IU/L以下とされています。
AST(GOT)は細胞の中で作られ幹細胞や心臓、腎臓と言った臓器に多く含まれアミノ酸代謝、エネルギー代謝に大きくかかわっています。
30IU/L以上になると幹細胞が何かしらの原因で破壊され、血液中にAST(GOT)があふれていきます。
ただしほかの臓器にも存在する酵素ですから数値に異常がある=肝臓に問題があるとは限らないため、別の数値も合わせてみていく必要があります。
AST(GOT)の数値は先にあげたALT(GPT)と関係が大きく、ALT(GPT)は血液中から亡くなるのがAST(GOT)より時間がかかりますから数値が高くなるという状態は続きます。
ですから急性肝炎や慢性肝炎、脂肪肝の場合はALT(GPT)の方が数値は高くなる傾向にあります。

 

またγ-GTPからは閉塞性黄疸や肝炎、アルコール性肝疾患に胆汁うっ滞、原発性胆汁性肝硬変、胆石に胆道閉塞、もしくは血液が肝臓にうまく行きわたっていないか、心不全、糖尿病と言った病気、抗真菌剤や抗うつ剤の影響が考えられます。
長期的に飲酒をしている人も上昇する数値で、正常値は10〜65IU/Lとされていますが1ヶ月ほど禁酒すると正常値に近づきます。
そのほかの要因としてはたばこを吸っている人も上昇しやすい数値となっています。
γ-GTPの数値が高いということは肝臓、胆道、膵臓に腎臓に何らかの障害が考えられるということです。
それだけγ-GTPはこれらの臓器に多く含まれる酵素と言うことですから決して見逃していい数値ではないということがわかるでしょう。
ほかにもアルブミンと言うたんぱく質やPLTという血小板の数値を示す数値がありますのでチェックしてみましょう。
こうした血液検査の結果によって判明する様々な肝機能の数値を見て、異常、要観察などと診断された場合は再検査を受けたり、生活指導を受けたり、自分でも生活習慣や食生活を改めてみて肝機能が低下しないようにしてみてください。

肝機能が低下すると起こる病気や症状

脂肪肝はその名の通り肝臓周辺に脂肪がついてしまう病気ですが、具体的には肝細胞の30%以上に脂肪がたまっている状態です。
非アルコール性脂肪肝と単純性脂肪肝や非アルコール性脂肪肝炎、アルコール性脂肪肝などがありますが妊娠中に脂肪肝になる人もいます。
原因は食べすぎやお酒の飲みすぎと言われており、食事の中でも特に炭水化物を取ると小腸から吸収され、肝臓で中性脂肪となるのですが、過剰に取った分は肝臓に蓄積されてしまいます。
アルコールの場合は肝臓の分解機能が追い付かず、脂肪酸を分解しきれずに過剰な中性脂肪の合成が行われ脂肪肝となってしまいます。
ほかにも運動不足による肥満やむりなダイエットが脂肪肝となりますが自覚症状がありません。ただ血行が悪くなるので疲れやすくなり右側の方が凝りやすくなります。
ボーっとする、集中力が続かないというのも脂肪肝の特徴と言えるでしょう。

 

それから肝炎も肝機能の低下でかかる病気の一つで急性と慢性の2種類に分けられます。
肝炎は急激に肝臓が炎症を起こした状態で、肝臓が腫れ痛みを引き起こします。
通常肝臓はダメージを受けたとしても機能し続けるため、異常があっても気づきにくいのですが、肝炎は放っておくと肝硬変や肝臓がんに発展します。
慢性肝炎と急性肝炎の違いは急性の炎症が発生しているのか、6カ月以上炎症が続いているのかということです。
ただ多くはA型やC型と呼ばれるウィルス性の肝炎で、C型肝炎の場合はおよそ8割が慢性化になると言われています。
またアルコール性肝障害も急性肝障害になることがあります。
なおB型肝炎やD型肝炎、E型肝炎と言う同じウィルス性の肝炎もありますが、E型は日本ではないと言われていたものの、21世紀に入ってから北海道をはじめ全国各地で集団的な発生と流行が見られます。

 

そして黄疸ですが、新生児によく見られる症状で、顔や白目が黄色くなるのが特徴です。
血液中にはヘモグロビンを分解した時にできるビリルビンという成分があるのですが、体の中で異常発生することで黄疸が発生します。
たとえば溶血性貧血という寿命が短い赤血球が多い病気が考えられます。
先天性のものが多いのですが、後天性のものもあり、原因ははっきりと分かっていません。
酸素の運搬がうまくいかないため動悸、息切れと言った症状が起こりやすいのが特徴です。
また肝機能障害の中でもアルコール性肝障害患者に多く見られ、次第に脂肪肝や肝硬変に変わっていきますし、ウィルスの影響や薬、ストレスや過労が原因となって肝機能が低下し黄疸が発生することがあるのです。
このように肝機能が低下することで様々な病気が発生する可能性がありますので、肝機能は大切にしたいものです。

肝機能を向上させる方法

肝機能が気になる方は肝機能をアップさせる食べ物を取ってみましょう。
特にお勧めなのがビタミンを含むブロッコリーやカボチャ、レバー類やゴマ、ナッツ類にウナギなどです。
それからミネラルを多く含む牡蠣や野菜類、果物も取っておきたいところですし、良質なたんぱく質を持つ大豆や玄米などの植物性たんぱく質に卵や乳製品、肉に魚介類と言った動物性たんぱく質です。
肝臓サポート成分としてはオルニチンやビタミン類がありますが、食品から摂るとなると大変です。
そこで多くの人が利用しているのが手軽に1日分のビタミンやオルニチンを取ることができるサプリメントです。
特にビタミン不足は肝臓が受け取った栄養素の処理がスムーズにできないためエネルギー不足が体中で起こります。
すると体がだるく集中力が続かないということが起こったり、体調を崩しやすくなります。

 

中でもビタミンAやC、Eは抗酸化ビタミンと呼ばれ、酸素を多く使った肝臓から廃棄された活性酸素を除去することができます。
活性酸素は細胞のさび付きにつながり、体の老化や病気につながりますのでビタミン類はぜひ取っておきたいところです。
ミネラル類も肝臓の代謝や解毒を助ける役割がありますので、亜鉛やセレンを中心に取るといいでしょう。
たんぱく質は胃腸でアミノ酸となり肝臓で体を作るためのたんぱく質になりますが、府そうすると脂肪肝へつながってしまいます。
なお食物繊維は便秘予防だけではなく、便秘によって起こる毒素の滞留により肝臓の解毒作用に負担がかかるのを軽減してくれます。

 

運動をすることも肝機能のアップにつながりますのでお勧めです。
医師の多くが勧める理由は肝機能を衰えさせる脂肪肝の軽減や予防につながるからです。
もしあなたが日ごろ運動をする機会がないという方は駅では階段を使う、一駅分歩くなど工夫をしてみるといいでしょう。
ダイエットをしている方も脂肪肝になりやすいのですが、お酒を飲みすぎる人も肝臓に負担がかかっていますので運動は大切です。
中でも有酸素運動は脂肪の燃焼効果が高いと言われていますので、20分以上の継続したウォーキングやジョギング、ヨガなどがおすすめです。
家事をしながらストレッチをするだけでも十分な運動になりますし、スクワットや階段昇降などの運動を取り入れてみるのもいいでしょう。
脂肪肝は一度かかると抜け出すのが大変と言われていますが、有酸素運動は脂肪を燃焼させ、新しい幹細胞を作り出しますので健康状態が元に戻るのにも役立つと言われています。
あなたが肝機能を気にしているのであれば、こうした食生活の改善や運動を取り入れてみてください。